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2005/02/24

自分にしか救えない命がある。

ローカルな話題で申し訳ないんですが、松江市の全救急車にAED(automated external defibrillator: 自動体外式除細動器)が
配備されたというニュースが今日やっていました。

除細動器というのは医療系ドラマで救急の場面になると良く出てきますが、心停止を起こした人に使う電気ショックの機械です。
心停止を起こして脳への血流が途絶え5分経つと人間は、助からない、もしくは助かっても植物状態になる事があり、
それを防ぐためには、一刻も早く心臓のリズムを元に戻してやらなければなりません。
その時に使われるのがこの除細動器です。

心停止の中でも心室細動に対しては除細動が特に有効で、いかに早く除細動をするかというのが、その人の回復にとって重要なファクターになります。
しかし今まで除細動器は病院にしかなく、更に除細動器を扱えるのが医師、もしくは医師の指示を受けた人間のみという状況だったため
早期に除細動をすれば助かるはずの人も、病院まで間に合わなくて(救急救命士が使えないのですから!)命を落とすケースが沢山ありました。

そこで登場したのがこのAEDです。
AED
写真のように身体にセンサーをつけるだけで自動的に機械が心電図を読み取り、必要なら除細動を行ってくれるという優れものです。
心臓病の多いアメリカでは、もうかなり前にこれが一般に普及していて駅や空港、デパートなどあらゆるところにこれが設置されています。

最近日本でやっと普及し始めたAEDも当初は救命救急士および、飛行機の客室乗務員にしか使用が許可されていませんでしたが
現在は講習を受けさえすれば誰でも使えるようになりました。
そして今、航空機など一部の交通機関に設置され始めているAEDは、そのうち多くの公共施設にも設置されるようになるでしょう。

もしあなたが突然、心室細動に陥った人に出会ったとして。
日本において、119番通報してから救急車が到着するまでの平均時間は約6分
その間、その人を放っておけば間違いなく死にます。
しかし、絶え間ない心臓マッサージと人工呼吸を続け、AEDで除細動を計ることによって75%以上のケースを救える可能性があります。

お暇があれば是非AEDの講習会を受けに行ってみて下さい。(地域の医療団体や消防所、市や区によって行われています。)
また、もう一度救命処置の方法を復習してみるのも良いと思います。
将来もし自分が誰かの命を救わなければならない状況に立った時、きっと役に立ちますから。

※※※ 心室細動 ※※※
vf
心臓の動きが不規則になる不整脈。不整脈の中でも心室細動は致死性が高く、
心室筋がばらばらに収縮、弛緩し、心室全体で収縮出来ない状態になります。
そのため血液を送り出すポンプ作用は無くなり、約6秒で失神、早い時には3分で脳死状態になります。
これが数分間続くと、心臓から全身に血液が押し出されて循環しないので死に至ります。

ちなみに
医療ドラマで見る「心電図がピ―――」となっているのは、心静止といい、心室細動とは違います。
asystole
しかも心静止には一般的に除細動の適応がありませんので、ご注意を。

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