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2014年6月 5日 (木)

ASCO速報@大腸癌 ブリストル勉強会

論文読んではいるんですが、blogに乗せるのって思った以上に面倒くさいですね。
まめじゃないと続かないなと思いました、(*ノω・*)テヘペロ。

久しぶりの更新はASCO2014の大腸癌領域、ブリストル勉強会に出てきたので、その覚え書き。

OPUS試験 RAS解析 (BEAM法で5%をカットオフ)
(FOLFOX±C-mab)
KRAS mtはC-mab上乗せでむしろ悪い(detrimental effect)
New RASはdetrimentalでは無いものの、上乗せ効果なし。

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CRYSTAL試験 RAS解析
(FOLFIRI±C-mab)
KRAS WT→ RAS WTでHR 0.796→0.69と改善。
FOLFIRIではdetrimental effect無さそうだが、KRAS mt, RAS mt共に上乗せは(-)

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FIRE-3 subgroup解析
(KRAS WT患者にFOLFIRI+B-mab vs C-mab)
CEA shrinkageはB-mab (72.3%)に対し、C-mab (83%) →early tumor marker shrinkageも有用?
2nd line治療については両群使用薬剤に差無しだが、2nd line PFSは1st lineでC-mab使った方が長い。
C-mab→B-mabのsequenceが良いのか?PD時のheterogenityの違い?
国がんのretro解析でB-mab治療後6ヶ月以上、以下でC-mabの効き方の違いに差がある傾向があったと。

・原発部位及び男女の性差でのsubgroup
FOLFIRI+C-mabは左結腸>右結腸でOS長い。B-mabは左≒右。
特に右結腸♀はC-mab成績悪い。左結腸♂はC-mab成績良い傾向。他は有意差なし。
基礎の報告でCIMP, MSI-high, BRAF mtは左結腸の方が多くなる傾向(Gut 2012, 61: 847-54)
T-colonはそもそも発生少ない?

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WJOG 4407G
(FOLFIRI+Bev vs mFOLFOX+Bev, 1st lineでのFOLFIRI非劣性の検証) HR0.9で非劣性。
FOLFIRI群がFOLFOX群よりQOL良い傾向 (FACT-Cともう一つ失念)

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CALGB SWOG 80405
(KRAS WT, FOLFOX or FOLFIRI + B-mab vs C-mab, C-mab群の優越性試験, N=1140)
OS B-mab (29.0m) vs C-mab (29.9m)
PFS B-mab (10.8m) vs C-mab 10.4m)

FOLFOX群ではOS B-mab (26.9m) vs C-mab (30.1m) HR 0.9, P=0.09 (全患者数の3/4)
FOLFIRI群ではOS B-mab (33.4m) vs C-mab (38.9m) HR 1.2 (全患者数の1/4, adjuvant後が多い?)
※過去の試験と比べるとFOLFOX+B-mab群の成績が特別良かった可能性?

PD中止は30%程度で少なめ。毒性は皮膚、下痢はC-mab, 高血圧、GI eventsはB-mab多い。
QOLはB-mab > C-mabの傾向 (特に1st line使用中。C-mab使用終わるとほぼイコール)

FIRE-3はFOLFIRI + C-mab, CALGBはFOLFOX+C-mabで24ヶ月以降のOSに差が開く。
意味有るのか無いのか分からないデータ。

mFOLFOX+C-mabの組み合わせはNCCNガイドラインで復活するかも?

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以上、なんとも言えないけど実臨床的にはC-mab = B-mabと考えるほか無いだろうか。
FOLFOX+C-mabは復活しそうで良かったね。COINのsubgroupでもFOLFOXはC-mab favorだったし。
個人的にはC-mab→B-mab sequenceでもっとデータが欲しい所。
Early tumor marker shrinkageはEarly tumor shrinkageをもじった言葉遊び程度にしか聞こえない。
左結腸<右結腸は興味深い所。そもそもT-colonに少ないのは何故だろう?調べてみよう。

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