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2019年4月23日 (火)

食道・胃がんに対するNivo vs Nivo+IPIのPⅠ/Ⅱ試験 (CheckMate-032) J Clin Oncol. 2018 ;36:2836-2844.

少し前の論文ですが、積ん読で置いていたので消化。ATTRACTION-2試験に続いてNivo + IPI併用のRPⅡです。
おっ、食道がんNivo + IPIやん!と思って読んだんですが、対象患者は食道・胃がんの腺癌で約4割が胃がん・4割がEGJがん、そして食道がんは2割という内訳。日本の食道がんにはあまり参考にならない内容でした。まあ、一応読みましたけど。

① Nivo3, ② Nivo1 + IPI3, ③ Nivo3 + IPI1の3群比較で、Primary endpointはORR。患者は全員前治療あり。
結果、ORRはcentral reviewで7% vs 20% vs 4%ということでIPI増やしたほうが良い結果。Waterfall plotを見ても同様の傾向。
12m-PFS rateは8% vs 17% vs 10%とやはりIPI3有利。しかしmedian OSは6.2 vs 6.9 vs 4.8mと③以外は差なし。
結果的にNivo1 + IPI3が有望かという内容でした。

①と②でORRに差があったのにOSで差が付かなかった理由としてMSI-Highのアンバランスが考察されていましたが、①群で28%, ②群で9%, ③群で8%とは、流石にアンバランス過ぎじゃないか?まあただの偶然だから仕方ないですが。そう考えるとやっぱりNivo1+IPI3が有望なのでしょうね。CheckMate-649では1次治療のNivo+IPIが走っているそうです。

ところで、①群のMSI-H患者のORRが29% (2/7例)というのが気になりましたが、過去の文献を見てみると案外MSI-HのORRってそれほどでもないんですね。この研究全体ではMSI-Hで4/11例 (36%)。KEYNOTE-061の結果では7/15例 (46.7%), KEYNOTE-158でも6/13例 (46.2%)でした。Nが少ないので何とも言えませんが、NivoよりPembroの方が若干高い傾向なのでしょうか? ATTRACTION-2の結果は探しましたが全体の割合が見つかりませんでしたので、誰か知っていたら教えていただきたいですが、抗PD-1抗体間で差があるのならそれは面白いですね。

ちなみにKEYNOTE-164のMSI-H大腸癌のORRも40%です。過去の論文(Science. 2017;357:409-413)でgastroesophageal cancerはresponseが低い印象を持っていましたが、癌種間ではあまり変わらないようですね。

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